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虚証・実証(きょしょう・じっしょう)

虚実(きょじつ)は、漢方医学で用いられる重要な概念です。

日本東洋医学会は、虚実には時代による解釈の変遷があり、現在も一つの意味だけではなく、主に平素の体力・体格の傾向と疾病に対する反応という二つの観点があると説明しています。

「虚=弱い人」「実=強い人」だけではない​

虚実は、単純な性格診断や固定された「体質タイプ」のラベルではありません。日本東洋医学会の解説では、平素の体力が実の人でも疾病への反応が虚になる場合があり、その逆もあり得るとされています。

漢方医学では複数の情報から判断する​

漢方医学では、問診、望診、聞診、切診などを通じて得た情報を組み合わせて状態を評価します。体格、活動性、食欲、発汗、声などが伝統的な判断材料として説明されることがありますが、一項目だけで虚証・実証を自己判定するためのチェックリストではありません。

現代医学の診断名ではない​

虚証・実証は、現代医学の病名、重症度、免疫力、筋力、栄養状態などと同義ではありません。「虚証だからこの病気」「実証だからこの薬」と自動的に結び付けることもできません。

処方との関係​

漢方医学では虚実が処方選択の判断材料の一つになることがありますが、虚実だけで処方を決めるものではありません。個別の治療・服薬について判断する必要がある場合は、医師・薬剤師などの医療専門職に相談してください。

(確認日: 2026-10-03)